人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ねずみの噺

ねずみの噺_c0133653_19512082.jpg


ねずみを見た!という話を聞いて思い出したこと。

全国的に見てどうかってのは知らないけど、
わたしが小さい頃は、ねずみが普通にいて、
(うちでは)普通にねずみ捕りを物置とかにおいていた。
物置に置いてある野菜とか、かじられちゃうから。
たまに、罠にかかってしまったねずみを殺すところに遭遇した時のことって忘れないで憶えている。
水の中で窒息させるか、熱湯を浴びせるんだけどね。
建て替える前の実家は、最後の方は壁がボロって崩れて穴が開いてる所があったんだけど、朝ごはんの時ねずみがそこから顔を出して、
母が笑いながら「もうこの家もだめだね」って言ったんだ。

ねずみ捕りって、一般的に知られてるのは、餌に触ると入り口がガシャンって閉まるやつだけど、
ホイホイみたいに、超強力粘着型のもあってね。
富良野のばあちゃんちは部屋がいっぱいあるから、
子供の頃はよくかくれんぼをしていたんだけど、
ある時物置に隠れたわたしは、
ねずみ捕りにくっついて足がとれなくなったんだ。
しばらく悶着したけど、本当に強力でこどもの力ではびくともせず、
物置は暗いし、叫んでも大人たちは農作業に出ていておらず誰も来てくれなくて、
半べかいて、思いっきり足をひっぱったら、すぽって靴下が脱げて、
靴下を置いてみなの元へ走ったよ。
靴下を脱ぐっていうのは思いつかなかったんだね。
なんだか、悪いことをした気がして秘密にしていたんだけど、
ばあちゃんに靴下を見つかってしまったんだよ。

自分でいうのもナンだけど、
孫の小さい毛玉だらけの靴下が片方ねずみ捕りにくっついていたら
それは、とてもかわいいと思わない??

by vincent_tae_gogh | 2007-08-24 19:56 | 作品  

<< あさがおなら 切手のない贈り物 >>